- URLスキームは魔法のURLな呪文だった!
- ディープリンクとUniversal Linksも知ると便利!
- ランチャーアプリやEvernoteで活用可能!
知れば便利。それがURLスキーム。
ランチャーアプリを利用していると耳にする『URLスキーム』という言葉。そんなURLスキームとはそもそも何なのか、ディープリンクやUniversal Linksについて、どう活用すべきか。それらをまるっとお勉強してみました。
超マニアックなURLスキームの世界へようこそ〜♪
ほんと、URLスキーム好きやねぇ…。
まぁ、勉強しておいて損はない領域ですよね。
Contents
『URLスキーム』とは?
URLスキームの概要
- URLスキームとはURLの“://”より前の部分。
- URLスキームにはさまざまな種類が存在する。
- ディープリンクは特定のコンテンツを開くリンク。
- Universal Linksはディープリンクの発展活用。
- ランチャーアプリやアプリ内部リンクで活用可能。
『URLスキーム』とは、URLの“○○://”の部分のことで、どんなプロトコルで通信するかということを指し示したものです。
このURLスキームを利用して、特定のWebページにアクセスしたり(例:http://)、FTPでファイル通信したり(ftp://)、アプリケーションを開いたり(例:music://)することができます。
その情報を何で呼び出すかを記した部分って感じだねっ!
URLスキームの例
- https://foo.com/index.html/
- ftp://user:pass@XXX.XXX.X.XX/
- appname://view/hogehuga/
URLスキームの例を出すと、上記のような感じ。
URLスキーム = アプリ起動
というイメージが先行してしまいがちですが、実際は特定のWebサイトを開くこと(http://)や、FTPでファイルを受信するため(ftp://)に使うスキームについても、URLスキームと広義では呼びます。
sleipnir://google.com/search?q=[U]
というURLを例にして見てみます。
上記のURLは、
- sleipnir:URLスキーム(アプリ名)
- google.com/search:URL(場所・位置)
- ?q=[U]:パラメータ(情報・命令)
という感じの構造になっています。
このURLスキームを使うと、入力した任意の文字列がSleipnir(ブラウザー名)経由でGoogle検索ができるぞっ!
アプリにおけるURLで重要なのが、このsleipnir://という部分。つまり、URLスキームそのものです。
あるアプリにおけるURLスキームさえ分かってしまえば、アプリアイコンをタップして起動することなく、そのURLをクリックすればアプリを起動したり、特定の画面に遷移させたりすることが可能というわけです。そして、このURLスキームを最大限活用するのに、これから話す『ディープリンク』が出てくると感じです。
アプリを呼び出すだけなら、URLスキームを使えばいいけど、もっと活用するならディープリンクも使いたいところっ!
ディープリンクとUniversal Links
アプリを呼び出すという意味でのURLスキームを利用する上で、
- ディープリンク
- Universal Links
の2つがキモになってくるので、お次はこの2つについて見てきます。
ディープリンク
『ディープリンク』とは、特定のコンテンツや機能に直接ジャンプ(遷移)することができるリンクのことを指します。
ディープリンクの概要
- 【1】Web:トップページ以外へのハイパーリンク
- 【2】APP:アプリの特定画面に遷移させるリンク
ディープリンクと呼ばれるリンクについては、上記の2種類が主にありますが、現在では【2】の概念で呼ばれることが大半です。なので、本記事についてもアプリにおけるディープリンクという意味合いで進めていきます。
AgendaというiOS・iPadOS・macOS用アプリを例にすると、
- 通常リンク:agenda://
- ディープリンク:agenda://project/XXX/
という感じで、アプリ内の特定の画面に直接遷移できるディープリンクが存在します。
このように、ディープリンクが存在しているアプリとURLスキームを組み合わせることにより、アプリ内の特定のコンテンツへ直接遷移することができるわけです。
Agendaだと、特定のプロジェクトやノートに直接遷移させることができるよー!
Universal Links
『Universal Links』とは、前述したディープリンクをより便利にしたAppleが公式で提供している機能のことです。
Universal Linksの非常に優れてる点は、
- アプリ未インストール:特定のWebページへ遷移
- アプリインストール済:特定のアプリ(の特定の画面)へ遷移
という条件分岐が一意のURLで行われるということ。
このUniversal Linksの実際の利用例としては、Twitterなどがあります。
TwitterでUniversal Linksを利用すると、 Google検索結果でTwitterのページを開く → Twitterアプリで起動 ということが可能になり、ユーザーが意識せずにコンテンツを特定のアプリへ遷移させて閲覧を進めることができます。
まさにWebとアプリのシームレスって感じだねっ!
URLスキームの活用術
それでは最後に、実際にアプリにおけるURLスキームの活用術を考えていきます。
ランチャーアプリ
URLスキームがもっとも意識して身近に使うところが、『ランチャーアプリ』と呼ばれる他のアプリを呼び出すためのアプリを利用する場面。もはや、ランチャーアプリのためにURLスキームを勉強してもよいくらいと思っているくらい、URLスキームはランチャーアプリで覚醒します。
このランチャーアプリに任意のアプリのURLスキームを貼付しておけば、ランチャーアプリ経由で任意のアプリを呼び出すことが可能になります。
さらに、URLスキームにディープリンクを利用することにより、単純にアプリを開くのではなく、アプリの特定のコンテンツへと直接ジャンプできるようになります。これこそ、ランチャーアプリの旨味であり、ユーザーが意識して利用できるURLスキームの最大の活用法でしょう。
ランチャーアプリによっては、アプリのURLスキームを調べなくてもGUIで選択できるものもあるから、ぜひ調べてみてねー!
Evernote等の内部リンク
URLスキームは、EvernoteやBearのようなメモアプリの内部リンクとしても利用できます。
ランチャーアプリの場合は、ランチャーアプリから別のアプリに呼び出す感じでしたが、こちらは、アプリの内部同士でのリンクという形でURLスキームも用います。
このアプリ内同士をURLスキームを使ってリンクさせる方法を用いれば、Evernoteのメモ同士のリレーション(関連性)を高めたり、メモ自体に目次を作成したり、と…管理や整頓がよりしやすくなります。
この活用術で他のアプリのURLスキームを利用すれば…活用の幅が広がるのだっ!
まとめ「URLスキームとはシームレスへの魔法の鍵」
アプリから別のアプリに遷移させるのに便利なURLスキーム。
これは、まさにアプリ同士のリレーションをシームレスへとする“魔法の鍵”のようなものだと思っています。URLスキームはロマンなのです。うんうん。
残念なことに、すべてのアプリにURLスキームが存在するわけではなく、中にはスキームが存在しないアプリも…。また、ディープリンクが生成可能なアプリでないと、URLスキームの旨味は若干減るということも……。残念だけど、URLスキームは魔法だけど万能ではない感じですなの。
アプリ開発者様には『URLスキーム』にもっと注目してほしいぞー!
おまけ
ねこちゃんはURLスキーム教信者だから、アプリ開発するときにはゴリゴリにスキームを活用してあげるだーー!
それで、肝心のアプリローンチの目処は?
んごご……。
未定なんやね…。
おわり
Reference:
URLスキーム - 「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典, URIスキーム - e-Words, ディープリンクとは?必要性と代表的な取り組み例とは - SEO HACKS, アプリへのシームレスなリンク - Apple Developer