- フォルダーの階層化だけではファイル管理に限界がある!
- 積集合的ファイルとクラウドストレージ強制化が厄介!
- ファイル管理は垂直的・水平的の2軸で考えると便利!
フォルダー = カテゴリー
フォルダーの階層化で分類させて、ファイル管理をしている人が大半なはず。でもでも、クラウド全盛時代の今、このフォルダーを利用した単純なファイル管理に“限界”を感じてきました…。その理由と問題点、そして解決法について語っていきます。
EvernoteやLightroomを使っていて、フォルダー管理の問題点をふと感じてしまったんだよねー。
はて、何でしょう!?
ヒントは…『カテゴリー』と『タグ』という分類法っ!
Contents
フォルダー管理の限界説
冒頭で話したように、私はファイルをフォルダーの階層化によって、整理と管理をするという方法に“限界”を感じています。
まずは、ファイルとフォルダーの関係性を概念図で見ていくぞー!
上画像はファイル管理における、一般的なフォルダー構造の階層化を概念図にしたものです。
『Foo』というフォルダーを作成して、それに関連するファイルをFooフォルダーに入れていく…。当たり前すぎて何言ってるんだかな感じですが、普通にファイルを管理するとこういうフォルダー構成になっていくわけです。
そんな“ありきたり”なフォルダーの階層化によるファイル管理。
この管理方法を行うにつれて、神経質で完璧主義な私はそのフォルダー管理の限界に気がつき始めたのです。
言うほど神経質じゃない気がするんやけど…。
そんなことはなーいっ!…はず。
フォルダー管理の問題点
問題点
- 積集合的ファイル管理問題。
- クラウド強制管理問題。
そういうわけで、私が感じたフォルダー管理に頼りきると遭遇する問題点について話していくのであーる。
【問題点1】積集合的ファイル管理問題
1つめの問題点は、ファイルデータは一意のフォルダーにしか格納することができないこと。これを私は『積集合的ファイル管理問題』を呼ぶことにしました。
積集合とは、集合族の共通部分に該当する集合部分のこと。きっと、中学数学で習ったはず。ちなみに、上画像はベン図といいます。
上のベン図を例にすると、積集合に属する数値は2と7なので、
A∩B = {2,7}
と表せることになります。
懐かしいですわね。
ねこちゃんは数学の中では、行列が好きだったなー。(どうでもいい)
つまり、フォルダーA・フォルダーBの両方に属しそうなファイルhugaに関して、保存先をAにすべきかBにすべきか悩むということ。そう、 A∩B = fuga なのです。
ただし、フォルダーの概念から格納するフォルダーというのは、おのずと一意のものとなります。AにもBにも属するから、どっちのフォルダーにも格納したい…というのは無理というわけです。まぁ、こうなってしまうとフォルダーそのものの概念が破綻するので仕方ないねなのです。
ここで厄介なのは、“悩む”ということ。
AかB、どちらに格納するか悩むということは、絶対的な管理ルールを明確化しておかないと、どちらに保存したか忘れてしまう可能性もありますし、そもそもの管理ルールが破綻してしまいます。
ねこ的ファイル命名規則術
【問題点2】クラウド強制管理問題
2つめの問題点は、あるファイルを任意のクラウドストレージのフォルダーに入れたいのにもかかわらず、システム上、強制的に別のクラウドストレージ等に格納してしまうこと。これを私は『クラウド強制管理問題』を呼ぶことにしました。
例えば、普段Dropboxで一元的にデータを保存しているけれども、システム側がiCloud DriveやOneDriveなどに保存するように強制してくるファイルが存在するということ。
本来ならば、Dropboxに統一させてファイルを保存させ、管理をしておきたいわけです。ただ、前述の状況になってしまうと、自分の中でのファイル管理ルールが破綻してしまうわけです。このクラウドの強制というのは本当に厄介で、これによってフォルダー管理の限界が不可抗力的に出てきてしまうと考えています。
iCloud DriveとAdobe CCっ!
特にAdobe CCのブラックボックス化されたフォルダーとファイル構成には、とにかく面倒に面倒を重ねたミルフィーユなのであーる。
Dropboxにデータを一元管理したいユーザーからすれば、クラウドストレージの強制指定は厄介ですわね…。
私はDropboxに一元管理したい
フォルダー管理限界説の原因
ファイル管理をフォルダー階層化による分類に頼ると限界を感じる。
結局のところ、この原因はフォルダーそのものを『カテゴリー』でしか分類していないからです。ここでキモなのが、“できない”ではなく、“していない”という任意性だったりします。
このオチは次のセクションで話しているよー!
WordPressやEvernote、はたまたLightroomなど。これらのソフトウェアを利用している人であれば、カテゴリー以外でも分類を行っているはずです。そう、『タグ』という分類法を用いてますよね。
例えば、Evernoteの場合、
- カテゴリー(ノートブック)
- タグ
という2つの分類法を用いています。
垂直的な分類法であるカテゴリー。水平的な分類法であるタグ。
この2つの縦と横の分類法を採用することによって、より高い検索性と管理性を実現しているわけなのです。関係ないけど、Evernoteいいですよね。私は約10年くらいユーザーをやっていて、公式グッズまで買っているねこです。(公式グッズ再販しないかなぁ…)
——話がEvernoteに脱線しそうなので、ここで話を戻します。
前述したフォルダー階層化によるファイル管理の限界というのは、『タグ』という水平的な分類を行っていないことに起因すると思っています。
分類をただひたすらにフォルダーを垂直的に階層化していくと、検索性もそれにつれ悪くなりますし、管理自体も面倒になってきます。しかも、問題点で話した積集合的なファイルに関する管理の解決はできないまま。つまり、垂直的な分類だけではファイル管理は完全ではなく、水平的な分類を用いて補完する必要があるというわけなのです。
簡単に言っちゃうと、ファイルアクセスの関するフックを『タグ』という形で追加する感じなんだよねー。
解決方法
このフォルダー管理の限界説の解決方法…それは、ファイラーの『タグ』を利用することです。
実はMacにもWindowsにもファイルタグの概念が存在するのであーるっ!
だから、“できない”ではなく“していない”だったのですね?
そういうことだねっ!
macOS(iOS・iPadOS)に関してはご存知の人もいそうですが、実はWindows 10にもファイルにタグを付けて管理することが可能なのです。これでファイル管理も盤石なものになるはずでしょう。やったね、たえちゃん!
タグを使ったファイル管理術は以下の記事にまとめてあるよー!
まとめ「ファイル管理とは垂直・水平の2軸管理である」
ファイル管理とフォルダーの階層化について総括すると、
- フォルダーの階層化での管理には限界がある
- 積集合とクラウドストレージで壁に当たる
- フォルダーは垂直的管理・タグは水平的管理
- WindowsもMacもタグが使える
という感じでござりまする。
フォルダーの階層化はまさに王道かつ革命的な分類法ですが、それだけでは不完全。タグを利用したある集合の抽出ができないと不便ということです。このフォルダーとタグが合わさって、はじめて完全無欠のファイル管理ができると思っている今日このごろです。というか、こんなことばっかり考えています。ええ、変人ですとも。
つまり、フォルダーはY軸でタグがX軸…なのかっ!?
おまけ
すべては“位置の学問”なのであーるっ!
何でも数学に紐付けしたがるね…。
ちょっとでも学術的なブログに寄せようとしてるのでしょうね…。
おわり