- クラウドストレージはややこしい制約だらけ!
- Adobe CC・iCloudのデータをDropboxに集約させたい!
- クラウドストレージは複数使わずに1つにすべき!
便利のような不便のような。
仕事でクラウドストレージを複数利用しているのですが、本当は“1つ”に絞りたい。でも、絞れないから複数使ってる。そーんな、クラウドストレージを取り巻く問題点と解決策を考えて探っていきます。
なんとかしてDropboxに集約したい…んごご。
集約できない理由があるのですね?
そうなんだよー。
その理由こそ、意外と多くの人に当てはまる“落とし穴”だと思うんだよねー。
Contents
利用中のクラウドストレージ
もはや、現代において必要不可欠となっている『クラウドストレージ』系のサービス。皆さんはどのようなクラウドストレージを使っているのでしょうか。
利用中のクラウドストレージ
- iCloud
- Dropbox
- Google Drive
- OneDrive
- Adobe Creative Cloud
私が主に利用しているのが、上記の5つのクラウドストレージサービス。
その中でも、私はDropbox信者なので、かなりのデータをDropboxに置いています。
Dropboxは同期速度も高速で使い勝手も良く、本当に良い仕事をしてくれています。共有機能も充実していますし、『Dropbox Paper』なるメモアプリもリリースされて、ますますその利用ウエイトを占めていっています。さらに、iOSアプリも秀逸で、ほかアプリと連携が取りやすい。まさに、Dropboxにズブズブという感じ。
…しかし、クラウドストレージを“5つ”使っている。なぜでしょう!?
うーん…ほかのも使ってみたいからとか?
Dropboxに不満がないとしたら、何か避けられない理由があるということでしょうね。
そうです。5つのクラウドストレージを好きで使っているのではなく、どうしてもこうなってしまった事情があるのです。つまり、やむを得ず使っているということ。おそらく、クラウドストレージを複数“使わざるを得ない”ユーザーはきっと少なくないはず。
これぞ、クラウドストレージ1つに集約できない説だっ!
集約できない原因
このクラウドストレージを複数使わざるを得なくなる原因には、
- 動かせないデータが存在するから
- iOS側のアプリ制約に引っ張られるから
- 触れないファイルが存在しているから
という3つの大きな理由があるからなのです。ですなの。
【理由1】動かせないデータが存在するから
1つめの理由は、動かせないデータが存在するから。
これは例えば、『Adobe XD』を例にするとデザイナーなら分かるはず。
Adobe XDには、iOS用のアプリもリリースされており、PCで作成したXD形式のファイルがスマホで簡単にプレビューできるようになっている。しかし、このアプリでのプレビュー機能、なんとAdobe Creative Cloudに当該データが入っていないと使えない機能なのです。
要するに、Adobe Creative Cloud縛りです。
このXD形式のデータをプロジェクトで利用しているほかのクラウドストレージ(私の場合はDropbox)に入れると、iOSでのプレビューがiPhone単体では閲覧不可に。一応、PCと有線接続ならば、双方がAdobe XDを起動している状態ではiPhoneでプレビューできるのですが…ちょっと不便ではあります。
【理由2】iOS側のアプリ制約に引っ張られるから
2つめの理由は、iOS側のアプリ制約に引っ張られるから。
こちらは例えば、iOS向けの開発アプリ群(Pythonista 3やTextastic)が挙げられる。
iPhoneやiPadのようなモバイルデバイスにも強力なエディターが存在しており、Pythonista 3やTextasticを個人的に愛用している。しかし、これらのアプリ、とにかくDropbox同期が不便だったりする。おそらく、これらの原因はアプリのデベロッパー側ではなく、Apple側にあるはず。要するに、何らかのiCloud縛り(CCよりは緩いが)が働いているというわけです。
【理由3】触れないファイルが存在しているから
3つめの理由は、触れないファイルが存在しているから。
触れないファイルというのは、FinderやWindows Explorer上で操作ができないブラックボックス化されたファイルのこと。これがカオス is カオスだったりします。
その代表例、Lightroom CCやiCloud写真のようなデータ群。
前述した2つの理由とは異なり、これらはある意味で『不可視ファイル』と化しているのです。試しにFinder上でiCloud写真のデータを探してみてください。きっと見つからないはず。これこそ触れないファイルなのです。
ですので、触れない時点でDropboxに“移したくても移せない”という現象に陥るわけ。なにせ、1次元と3次元の行き来をしようとしているようなものなので、無理に決まっているのです。
集約できないと発生する問題点
このように、一部のプロジェクトに関わるデータはDropboxに移行できない。もしくは、移行フローが非常に厄介なのです。これこそ、Dropboxに集約できない大きな理由だったりします。
そこで、このクラウドストレージを1つに集約できないことに起因する問題点を考えてみました。
【問題点1】データを動かしづらい
これが最大の問題点になってくるであろう、クラウドストレージ内のデータ移動が難しいという点。
前述したAdobe XDや開発系アプリのデータは、別に特定のクラウドストレージに強制紐付けされているわけではありません。ただ単に、そっちに誘導され、便利に使えるということです。なので、Dropboxに移行しようと思えばできるスタンス。
しかし、XDファイルのようにDropboxに移行してしまうと、一部使えない機能が出てくるという弊害もあるのです。つまり、データを動かしづらいということ。
【問題点2】ファイルの一部ブラックボックス化
次に、格納されるファイルの一部がブラックボックス化になっているという点。
これは前述でいう、iCloud写真やLightroom CCを指します。
これらはファイラー上で操作ができないブラックボックス化されたファイル。なので、どうあがいてもDropboxには移行できません。これらは、写真管理アプリ(Lightroom CC等)、音楽管理アプリ(iTunes等)のようなデータベースを扱うものに多い傾向があります。
【問題点3】データが冗長しやすい
最後は、複数のクラウドストレージを跨いで利用することによる、データの冗長化の可能性が高くなる点。
仕事でプロジェクト単位でフォルダーを作成しているのですが、こうやってさまざまな場所に仕事のファイルが点在してしまうと管理が煩雑になってしまいます。冗長(データ被り)ぐらいなら可愛いですが、データを紛失したら目も当てられません。
特にプロジェクトをチームでやっている私のような人間(ねこ?)で困ってくるのが、Dropboxの共有機能を使っている場合。そう、クラウドストレージを複数使うことは、プロジェクトのメンバーにも同様の状況に巻き込んでしまうおそれがあるのです。
Dropboxへ集約の解決案
私の場合は、上記のようなクラウドストレージの利用状況になっているので、これを何とかしてみます。
えーと…問題なのは、
- Adobe XD(プロトタイプを作成するのに利用)
- iA Writer(記事作成)
- Pythonista 3(Python開発)
- Textastic(WEb開発)
- Lightroom CC(写真管理)
- iCloud写真(写真管理)
ぐらいかなー!?
…結構多いですわね。
案として、
- Adobe XD:Dropboxに移行
- iA Writer:Dropboxに移行
- Pythonista 3:Pythonista Dropbox Picker利用でDropboxと連動
- Textastic:作業ごとにDropboxに手動アップロード
- Lightroom CC:Adobe Creative Cloudのまま
- iCloud写真:iCloudのまま
となりました。
あら?写真管理はそのままですか?
ブラックボックス化されてて手がつけられないし、写真に関してはプロジェクトに直接影響しないから、そのままでいいかなーって!
とにかく鬼門だった、Adobe XDに関しては“アプリを切り捨てる”ということにしました。プレビュー自体はPCと接続して有線でもできますし、プレビュー機能よりもDropboxを取ったという形で手打ちしました。
そして、某りんごさんのせいで面倒なことになっているPythonista 3とTextasticに関しては、それぞれ強引にiCloudを使わない方法に出ました。なお、PythonistaにDropboxをダウンロードできる(StaSh)ので、それを使ってしまえば快適に使えます。Textasticは手動で対処…ということで。
これで仕事関係のデータをDropboxに集約できたっ!
まとめ「クラウドストレージを上手に集約&断捨離だ!」
結局のところ、クラウドストレージ専業でやっている企業(DropboxやBox)は柔軟性に優れているが、サービス紐付けのクラウドストレージ(iCloudやAdobe Creative Cloud)は制約が多いということ。
もちろん、これはiCloudやAdobe Creative Cloudを非難しているのではなく、単純に好みの話。ものぐさな人やライトユーザー的には、サービス紐付けのクラウドストレージのほうが使いやすいはずですし。まぁ、このへんは使いようなのです。
でもでも、Dropboxが使いやすいよね〜♪
この記事で紹介したガジェット
おまけ
Dropbox信者やね。
だって、同期速度と同期安定性がピカイチさんだもんっ!
確かにDropboxの同期は安定していますし、トラブルもかなり少ない印象ですからね。
でしょー!
ユニコーン企業だし応援したい思いもあるからね〜♪
おわり